ABOUT

FINE HAND-CRAFTED JŪTAN
NEW CRAFTON

NEW CRAFTON は、半世紀を超えて工房で受け継がれてきた手刺緞通「クラフトン」を、現代の生活を見つめて、色調から再編集した無地のじゅうたんコレクションです。

通常よりも細番手の上質な羊毛を用いて、微かな色差の同系色を染め分け、複数色をブレンドして表現した無地は、奥ゆかしく落ち着いた色調で生活に寄り添います。創業より累計2万色以上を開発してきた自社の染色技術をもとに、住まいに溶け込む6色を選び抜きました。

建物、隣り合うもの、漂う空気、流れる時間。毎日の暮らしと風景に滲み、その営みを静かに足もとから支える日用の調度です。

手刺緞通、クラフトン。

1960年代から山形緞通の工房では生産が始まった、ハンドタフティング、「手刺」の製法によるじゅうたん。一般的には、フックドラグやハンドタフテッドカーペットと呼ばれるこのじゅうたんを、私たちは古くから「手刺緞通」、そして愛着を込めて「クラフトン」と呼びます。手工芸を意味する英語「craft」を用いた造語です。

元々「緞通」は、中国由来の高級な「手織」のじゅうたんを指す言葉。そこに当時あえて「手刺緞通」という言葉を用いたのは、手刺の技法を用いながらも「緞通」と呼び遜色のない品質を持ち、人々の生活により日常的な調度として取り入れられる、新たな手工芸品を生み出すための決意でした。

1935年の創業以来、国内市場はもとより、米国市場からは通称「フジ・インペリアル」、最高品質のじゅうたんとして支持を得ていた私たちの手織緞通。その自らの歴史と実績に対して、手刺によるじゅうたんを新たに「クラフトン」と命名し、双方が同じ「緞通」の品質基準を宿すように研究・挑戦を続けました。

選び抜かれた羊毛、高度で緻密なタフティングの技術、丁寧な仕上げ。これらが「クラフトン」に独特の高密度でしっとりした風合い、長い耐用年数をもたらすことで、同類製品と一線を画した上質な日本のじゅうたんが生まれました。

共同デザイン・色調監修 / YAECA

2002年にデザイナーの服部哲弘と井出恭子が設立。素材、環境、生活、それらを取り巻く周囲の関係性を見つめて生まれる「必然的にシンプル」なデザインを形にしたブランド。毎日に溶け込み、長く身に纏える日常着としてのスタンダードなデイリーウェア、ものづくりを続けている。

YAECA

共同デザイン・製作 / 山形緞通

1935年創業、オリエンタルカーペット株式会社による山形県山辺町のじゅうたんブランド。日本で唯一、糸づくりから染め、織り、アフターケアに至るまで、じゅうたんの全製作工程を自社工房で一貫管理する。⽇本の素足の⽣活様式、⾵⼟に根ざした、上質で丈夫なものづくりに取り組んでいる。

山形緞通